シンガポールは治安がいいので、日本人が観光するのにぴったりの国。
それでも文化の違いもあったりして、旅行中にはちょっとしたトラブルに出会うこともあります。
今回は、実際に私が体験したり、周りでよく聞く「シンガポール旅行で起こりがちなトラブル」と、その対処法をご紹介します。
事前に知っておくと、より安心してシンガポール旅行を楽しむことができます。
観光・お出かけ系のトラブル

旅行中、観光地やお出かけ先でトラブルが起こることも考えられます。
混雑や予約、メンテナンスなど、旅行中に注意しておきたいポイントをご紹介します。
混雑や予約のトラブル
シンガポールは日本より人口密度が低いので、そこまで混雑することはありません。
それでも人気の観光地やレストランは、時間によっては混み合うことも。
特に週末や観光シーズンには要注意です。
観光地なら
- 朝早い時間に訪れる
- 予約できるスポットは事前に予約しておく
レストランなら
- ランチタイムは12時過ぎると混むので、11時台の入店がおすすめ
- 予約できるお店は予約
など、ちょっとした工夫で、旅行のストレスをぐっと減らせます。
工事&メンテナンスに関するトラブル
シンガポールでは、観光地や公共スペース、飲食店などが急にメンテナンス中になることが多々あります。
せっかく訪れたのに「今日は立ち入り禁止」なんてことも。
公式サイトやインスタグラムなどで状況をチェックしておくのがおすすめです。
天候・気温のトラブル

シンガポールは常夏の国。
年間を通して高温多湿な気候なので、日本から来ると体力を消耗しやすいです。
その上突然のスコールに見舞われることも。
スムーズに観光するためにも、天候や気温のトラブルは事前に確認しておきましょう。
暑さのトラブル
シンガポールは、一年中気温と湿度が高い気候が特徴。
日本の真夏より気温は低いですが、とにかく湿度が高いのでムシムシした不快な暑さの日もあります。
シンガポール旅行の際は、熱中症や体調不良を防ぐため、暑さ対策は欠かせません。
- 帽子やハンディファンを活用して、こまめに水分補給
- 涼しいお店に入って休憩を挟みつつ観光しましょう
冷房が強すぎる
屋外は蒸し暑いシンガポールですが、反対に室内は冷房が効きすぎていることが多く、体が冷えてしまうケースも少なくありません。
たくさん歩いたあとにお店に入ると「涼しい〜!」と思うのですが、しばらくすると「寒い…」と凍えるほど冷えることも。
外の暑さとの温度差で体調を崩すこともあるので、羽織を持っておくと安心です。
特に小さなお子さん連れや寒がりの方は注意しておきましょう。
突然のスコール

シンガポールでは、突然のスコールに遭遇することもよくあります。
「空が暗くなってきたな」と思ったら、数分後には激しい雨になることも。
傘を差しても全身が濡れてしまうほどの雨なので、スコールに見舞われたら無理に移動せず、近くの建物で雨宿りするのがおすすめです。
スコール対策として、折り畳み傘やレインコートを持っておくと安心。
スコールは30分〜1時間ほどで止むことが多いので、しばらくショッピングモールを見て回ったり、カフェで休憩したりしていると、気付いたら雨が上がっているはず。
屋内でできることを探して、楽しみ方を工夫してみてください。
蚊に刺される
シンガポールではペストコントロールされているので、他の東南アジアの国と比べると蚊は少なめ。
それでもシティエリアから離れて自然の多い場所に行くと、蚊に刺されてしまうこともあります。
日本の蚊よりも痒みが強く持続することもあるので、刺されると旅行中のストレスに。
刺された場合デング熱などの感染症のリスクもあるので、虫除けスプレーや虫除けのシールなどを使って対策しておきましょう。
英語・コミュニケーションのトラブル
シンガポールは英語が共通語ですが、聞き取りや表現で戸惑うことも。
現地でスムーズにやり取りするためのちょっとしたコツをまとめました。
英語が聞き取れない
シンガポールでは主に英語が使われていますが、相手によって訛りや表現が異なるため、聞き取りにくいと感じることがあります。
インド系の英語はスピードが速かったり、中華系の英語は語尾が強調されていたりと特徴があって戸惑うこともあるかもしれません。
どうしても聞き取れないときは「Sorry?」や「Could you say that again?」と素直に聞き返すのがおすすめ。
それでも難しければ、翻訳アプリやメモに書いてもらう方法も◎
▶︎ホーカーで「これさえ使えればOK」の初心者向け英語フレーズ集はこちら
メニューや看板がわからない
シンガポールの飲食店では、英語や中国語でメニューが書かれていることがほとんど。
メニューに写真が載っていないこともあるので、どんな食べ物なのか想像できないこともあります。
特にローカルフードは「Hokkien Mee(福建麺)」「Char Kway Teow(炒粿條)」など、英語と中国語が混ざった表記が多く、初めて見ると分かりづらいかも。
翻訳アプリを使ってもよくわからない時は、Googleマップの情報やInstagramで検索してみるのがおすすめです。
実際の料理の写真が見つかると、メニュー選びに役立ちます。
交通系のトラブル

シンガポールの交通は便利ですが、初めて利用する場合は「どの電車に乗れば良いかわからない」「タクシーの行き先はどう伝えればいいの?」といった、小さなトラブルに遭遇することも。
ここでは、MRTの乗り方、タクシー・Grabの使い方でありがちなトラブルと、その対策をまとめました。
MRTの路線を間違える
乗り慣れていないと、MRT(電車)の路線を間違えてしまうこともあるかもしれません。
例えば、MRTのサークルライン(🟡ライン)は、途中で路線が分岐してしまうため、同じホームから出発する電車でも逆方向に向かってしまうことがあるんです。
- 事前にGoogleマップやMRT公式アプリで行き先を確認
- ホームで電光掲示板の行き先をチェック
Grabやタクシー
シンガポールは日本と比べてタクシー代が安いので、旅行中にも利用することも多いと思います。
Grabやタクシーのアプリで配車を依頼してもなかなか捕まらなかったり、道でタクシーを止めたときに行き先がうまく伝わらなかったりすることも。
特に雨のタイミングではタクシーが捕まらないことも多いので、時間に余裕を持って呼ぶようにしましょう。
またタクシーで直接行き先を伝える時は、ポスタルコード(郵便番号)を伝えると確実です。
- 雨の日は余裕をもって配車依頼
- Grabのアプリで事前に行き先を入力
- タクシーで行き先を伝えるときは、ポスタルコード(郵便番号)を伝える
食事のトラブル

ローカルフードやホーカーでの食事は旅行の楽しみのひとつ。
でも辛さが強すぎたり、量やアレルギーなどで困ることもあります。事前にチェックしておくと安心です。
ホーカーやフードコートでの席取り
ホーカーやフードコートでは、ティッシュやちょっとしたポーチなどで席を取ってから注文するのが一般的です。
先に注文してしまって、食べる席がない…ということのないように、事前に席を確保しておきましょう。
ホーカーやフードコートでは事前に席を確保
ローカルフードの辛さに注意
シンガポールの料理は、辛さに注意が必要です。
シンガポールの人は辛さに耐性があるので、たとえ「Less Spicy」と言われても、日本人にとっては「辛いじゃん!」なんてことも多々あります。
辛さが苦手な方は、注文するときに必ず辛さの確認して、「Not Spicy」や「Without Chili」と伝えておくと安心です。
お金・支払い系のトラブル
現金やカード、電子決済など支払い方法が多様なシンガポール。
お店やフードコートで困らないために、知っておきたいポイントを紹介します。
物価の高さ
シンガポールに旅行に来ると、まずびっくりするのが物価の高さ。
レストランやカフェでちょっと食事をしようと思うと、平気で1万円以上超えてしまうこともあります。
日本円で換算してしまうと何もできなくなってしまうので、ちょっとした工夫で節約できます。
例えば、暑さ対策で水分補給をしたいとき、水やジュースをコンビニで買うと高いので、スーパーで買うようにする、など。
- 日本円に換算しすぎない
- 水やジュースなどはスーパーで買う
クレジットカードでの支払いが一般的
シンガポールでは、ほとんどのお店でクレジットカードのタッチ決済が利用できます。
MRTやバスに乗るときもクレジットカードでタップするだけでOK。
最近ではホーカーでもクレジットカードを使えることが多いですが、たまに現金や特定の電子決済でしか支払えないこともあります。
もしものときのために、少しだけ現金を持っておくと安心です。
- クレジットカードの支払いが一般的
- 少しだけ現金を持っておくと安心
通信系のトラブル
SIMカードやポケットWi-Fi、充電スポットなど、旅行中にありがちな通信トラブル。
スマホをストレスなく使いこなすためのコツをまとめました。
SIMカードやWi-Fiがつながらない
海外旅行に行く際、「スマホが使えるかどうか」は気になるポイントですよね。
eSIMやポケットWi-Fi、日本の通信会社の海外プランなど、さまざまな選択肢があるので、事前に確認しておくと安心です。
シンガポール到着後も、コンビニなどで旅行用SIMカードを購入できます。
また飲食店の中にはWi-Fiが使えるお店も多いので、万が一スマホが使えなくなったときには飲食店で休憩しつつWi-Fiを利用してみてください。
- 旅行前にeSIMやポケットWi-Fiを申し込んでおく
- シンガポール到着後も旅行用SIMカードを購入できる
- 困った時は飲食店のWi-Fiを利用する
充電スポット
旅行中はスマホの充電も気になるところ。
電源を利用できるカフェも多いので、気になるカフェでゆっくり休憩しつつ充電をすることもできます。
レンタル充電器を置いているコンビニもあるので、充電が心配なときは近くのコンビニをチェックしてみましょう。
- 電源を利用できるお店を探す
- コンビニレンタル充電器があるかチェック
変換プラグが必要
iPhoneなどの充電器は変圧器は不要ですが、差し込み口が異なるため変換プラグが必要です。
シンガポールではBF型のプラグが一般的。
日本で買ってくるか、現地でも電気屋さんで購入することができます。
- シンガポールはBF型のプラグ
- 日本かシンガポールで購入する
子連れで困りがちなトラブル

子どもと一緒の旅行は楽しい反面、思わぬトラブルで困ってしまうことも。
慣れない環境や移動の疲れでぐずったり、おむつ替えのタイミングに困ったり…。
ここでは、シンガポール旅行で子連れだと起こりやすいトラブルと、ちょっとした工夫で避けられるポイントをまとめました。
ベビーカーでの移動
シンガポールは本当にキッズフレンドリーな国で、電車やバスの移動でベビーカーを畳まなければいけない場面はありません。
そんな中でも、畳んだほうが良い場面はいくつかあります。
例えば…
- タクシーに乗るとき
- 狭い飲食店に入るとき
- 階段しかないとき
- シンガポールズーでトラムに乗るとき
など。
シンガポールの人は子どもに優しいので、階段でベビーカーを抱えていると「手伝うよ」と助けてくれることが多いです。
- シンガポールではベビーカーで困ることはほぼない
- 狭い飲食店では畳んだほうが良いけど、ベビーチェアを借りられることが多い
- ベビーカーを抱えていると手伝ってくれることも
子どもが食べられるものが少ない
日本から旅行に来ると、馴染みのない食べ物に戸惑ってしまう子どももいるかもしれません。
でもホーカーやフードコートには、パスタやピザ、フライドチキン、ポテトなど、意外と子どもが食べやすいメニューが揃っていることもあります。
▶︎ホーカーで子どもが食べやすいメニューについてこちらの記事にまとめています。
トイレの利用
シンガポールで、子ども連れでトイレを利用する際に注意しておきたいことがいくつかあります。
- 掃除の後トイレがびしょびしょに濡れていることがある
- たまにトイレットペーパーがないことがある
- おむつ台が壊れていることがある
- ショッピングモールで、トイレが奥まった場所にあって分かりにくいことがある
ちょっとしたことですが、子ども連れだと地味に困ったりしますよね。
小さい子ども連れの場合は、早めにトイレの場所をチェックしておくなど工夫してみてください。
急な体調不良
日本とは少し気候が違うので、急に体調不良になってしまうこともあるかもしれません。
シンガポールには日系の病院もたくさんあるので、万が一のときも安心です。
- ラッフルズホスピタル(🔵🟢ブギス駅)
- ことびあクリニック(🔵フォートカニング駅)
- ニッポンメディカルケア(🟤ネイピアー駅)
- ジャパングリーンクリニック(🟤オーチャード駅)
- ヘルスウェイジャパニーズクリニック(🔴サマセット駅、🟤シェントンウェイ駅)
自費での受診は高額になる場合もありますが、症状が重い場合は迷わず受診してください。
さいごに
ちょっとした知識があるだけで、旅行中のトラブルも「想定内」になり、安心して楽しめます。
困ったときは無理せずホテルや現地のスタッフに相談してみてください。
しっかり準備をして、楽しいシンガポール旅行を!
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